走圏の姿勢と腹腔内部筋の伸張

以前、休憩中に「筋を伸ばす」という話題で皆さんと会話をしたんですが、
その中でM先輩が「走圏の姿勢と大腰筋の関連」についての意見がとても興味深く…。


多少解剖学的な知識があれば気づくと思うんですが,走圏における下半身の状態って、大腰筋を思いっきり伸ばしている状態なんですよね。これって馬貴派的に表現すると「筋を伸ばした状態」ではないかと。この姿勢は、生理的な腰椎の湾曲と逆に見えますからから、所謂「腰が抜けてしまった状態」かと思われがちなんですが、そうじゃなくて引っ張って伸ばしてますのよ、と。引き伸ばされる形で大腰筋は緊張してますのよ、と。そういえば走圏の背中の状態も、盛り上がるような緊張じゃなくて、引っ張って平たく緊張する状態を良しとしているそうです。


で、野口整体や井本整体、また肥田式強健術などでは生理的な腰椎の湾曲を重視しているらしんですが、これは大腰筋をコンセントリック緊張させると自然に湾曲するわけで。ようするにそういう方向性でありますよ、と。それはとっても『自然』ですし、理解もしやすいかと。


ただ、劉雲樵氏の著書にも記述があった、「命門穴」についてのアレコレを考えるならば、走圏の姿勢のほうが…。


さて、ここら辺から話は武術における「内功」とか、整体における「性の完成」とか、中医の「腎気」とか「先天(性)のエネルギー」、仙術とか内丹的な「練精化気」とか「馬陰蔵相」と広がっていくので、僕にはもうわからんですたい!…なのでほっときます。
M先輩と会話した内容は、八戒先輩のブログ読んで思い出しました(^^)

http://d.hatena.ne.jp/nomurahideto/20080604/p1