左右の歩幅と擺歩の力

最近の個人的な練習項目の一つに左右の『歩幅』の要求を満たすというのがあります。*1


その要求ですが、馬貴派八卦掌の走圏は、左右二足分の歩幅を開け、その真ん中に身体を置いたまま歩を進めます。 通常の歩行と比べるとかなりゆっくりと進むので、後足を前に進める際に支持脚側に身体を載せきらなければ倒れてしまうのですが、その際も左右二足分の歩幅を開け、その真ん中に身体を置いたまま歩を進めます。


当然倒れそうになる、よって腰が外に逃げるのですが、そこを倒れない/逃げない様に脚の筋を意識して使います。 そうすると外踝から大転子、腸骨稜・仙腸関節に繋がる筋に大きな負担が掛かるのですが*2、この時に働く筋が、僕の体感では単換掌の擺歩で最も働く筋と同じになります。 ちなみに老齢等でこの部位の筋力が落ちると、歩行の際に左右に腰が振れてしまい、腰椎に負担が掛かるそうです(逆に言うと、この部位の筋力が強くなる事で腰が左右に振れず、安定し、腰椎に負担が掛からない)。


この要求を満たそうとするのは非常に辛いです。

*1:他の優先されるべき要求を、あくまで僕が今最大限出来る範囲で満たせていると感じられた時だけ、『歩幅』の要求を満たすことを考えております

*2:この時内股を触ってみると、内転筋も同じぐらいに緊張しています