会員制教室記録8


順穿掌ウィーク最終日は三穿掌です。

「三穿掌には上盤・中盤・下盤の練習方法があります。また歩法には扣歩擺歩、小扣小擺歩、大扣大擺歩があります。下盤の三穿掌を小扣小擺歩で練習するのは難しいのですが、日頃最も能く練習する中盤では小扣小擺歩で行うのが容易になります。この練習では先に力強さよりも滑らかさを求めてください」と説明されました。


先ずは龍形走圏から。一度龍形走圏を行った後、全体への注意がありました。前に屈む様に姿勢が崩れる場合は、頭と手に中正を求め、方向を正しくする事。「このように行うと、始めは慣れない為に奇妙な感じであるが、これが正しい」との由。この時、精神を緊張させず、緩やかに穏やかに行う事が肝要です、と説明を受けて再度龍形走圏を行いました。


続いて中盤の三穿掌です。

  1. 小扣小擺歩で滑らかに旋転する
  2. 沈めたまま動く
  3. 撩陰は前膝の位置

以上の注意を守り、金鶏独立を行わずに扣歩→行歩撩陰→穿掌→小扣歩→小擺行歩撩陰→穿掌…と連環させ、途中で穿掌を二度打って方向転換して再び連環させます。


下盤の三穿掌も同様に金鶏独立を行わずに連環させて練習しました。小扣小擺歩→方向転換→燕子撤剪であり、この下勢の風格はツバメが全身で滑落する様に、大きく羽を広げるように(背中を開く)、との由。


穿掌を深く理解する為に歩法の変化無しで穿掌を行いました。さらに理解を深める為に歩法の変化無しで前後撞掌を行い、再び歩法の変化無しで穿掌を行いました。「撞掌=身体全体で打つ=穿掌」との由。


最後に穿掌で武道館を十数回往復し、練習において把握すべき大事な流れを説明され、練習を終えました。


板書より


「好漢怕三穿」
「小扣小擺旋風掌」