李シェフによる中華料理教室

中華思想を体験するには『食』!
というわけで料理教室に参加させて頂きました。

メニューは…

  1. 牛尾湯(牛のテールスープ)
  2. 紅焼牛筋(牛スジ炒め)
  3. 水煮餃子

それぞれの料理の効能を説明されました。

・牛尾湯(牛のテールスープ)+麺
気血を益し、筋骨を強め、体力を壮じ、美顔になる。

・紅焼牛筋(牛スジ炒め)
腰と膝(の筋)を壮じる。
腎気を補う。

・水煮餃子
…好吃(旨い)!


使っている食材なんですが、『牛尾湯』には大棗や生姜、人参、ほかグローブ、ウイキョウ、桂皮…と気を補い流れを良くし、発汗を促すもの入っていて、単なる香り付けではなく健康面までキッチリ考えられていた事に驚きです。夏場は暑さから冷たい物を飲んでしまいがちで、胃腸の働きを鈍らせてしまうのですが、そこに『湯(スープ)』で暖め、さらに大根を入れて対策とは…!ちなみに牛尾湯は中国南方では『湯(スープ)』の最上級だそうです。日常的に食べる料理ではないそうで、メインである牛のテールはなかなか手に入りにくいとの事。


『紅焼牛筋』
いきなり易筋経講習会になりました。李シェフは牛スジと水煮餃子に使うブロック肉を並べて、『筋』と『肉』の違いについて説明されました。「どうして肉を養うのは簡単で筋を養うのは難しいのか」等、物凄くわかりやすい…それは実物を前に説明されるからでしょうか。また調理方法にも筋』と『肉』の違いがわかる…等。


『水煮餃子』
地域によって具が違うという説明から。日本人に馴染みのある餃子は中国南方(香港など)のもので、特徴として肉が細かい(日本の家庭で作る場合はミンチ使いますね)。今回作る餃子は中国北方の餃子で、南方と比べると肉が大きい。との事。
皮作りからスタートです。強力粉に人肌ぐらいの温度の水を入れて、練り練り。ここで「肩の力じゃない、腰の力で練るんだ!」と指導が入りました。難しいです。練っていくと粉が一つに纏っていきコシが出てくるのですが、ここで「練功とはバラバラで軟らかい物を練って、一つに纏め堅く強くしていく」との事。


いろいろありましたが(餃子の皮が上手く包めないとか)皆さんで美味しく頂きました。
特に牛尾湯は物凄く美味しかったです。


※とりあえずここまで。
今、持ち帰った牛尾湯を暖め直して食べています。