八卦掌講習会
場所:文京区総合体育館
今日の講習会は文京区総合体育館で行われました。
今までに無く過酷な環境で講習会開始。
立っているだけでダラダラ汗が流れ、既に意識が朦朧としていました。師曰く「このような気候は八卦掌の練習に非常に良い」。というのも『夏長筋骨』『冬壮筋骨』という言葉があり、暑ければ暑いほどに、寒ければ寒いほどに八卦掌の練習には良いとの事。それで「皆さん、今非常に暑く汗をかいていますが、練習でもっとかきます。そうなるとむしろ涼しく感じるでしょう…」
汗と筋の関係
「汗をかくほどに暑ければ筋は伸びやかになる」ということについて、師曰く「汗をかくほどに暑ければ気血は良く巡る、気血が巡れば筋は伸びやかになる、筋は伸びやかになれば…」
また前述の通り筋、汗、気血は相互に関係しており、さらに肝(注:中医学的な意味合いではない。身体の調子とかそういった意味)力と関係している、ではどこからアプローチすべきか。これは筋で、筋を易えれば関係しているもの全てが易わる、ということで龍形走圏開始です。
龍形走圏
今回の個人的指導
・もっと捻じる
・首の位置(前に出ている)
両肩を水平にしたまま肩を開いて背で腕を支えつつ、さらにその状態で龍形走圏の要求を満たそうとすればおもいっきり腰(この場合は骨盤)を捻じらないといけないわけで。李老師は現段階における理想の姿勢に整えて下さるんですが、これでは一歩も前に進めないです…。しかし「OK!GO!」と言われてなんとか前に進みます。
起式---走圏の入り方
(簡体字→常用漢字に変えましたが自信無いので載せられません)
今まで幾種類か走圏の入り方を教わったのですが、それらは馬貴派八卦掌における正式な起式ではなく、それぞれ中正などを目的としたものだそうです。で、正確なものを何度か繰り返しで練習、そのまま龍形走圏に入りました。
単換掌---走馬活携と双扣双擺歩
相変わらずちょこちょこ記憶が飛んでおります。
中正、平円を理解するために走馬活携と双扣双擺歩有りの単換掌を練習しました。
- 中正を守る、前のめりになってはいけない
- 変化する側の手の高さは顔の前で、軌道は平円
- 中正であれば変化(旋転)は無理なく自然に行える
- 身体の変化(旋転)に従って手が変化する
双換掌---走馬活携と双扣双擺歩
下勢で一旦垂直に起き上がって走馬活携。
順勢掌---その原理とは
順勢の原理について。走圏と迎面吸化掌を例に示されました。ここでも重要なのは中正で、相手の勢に順して転身→反撃する際に旋転する軸が傾いてしまってはまともに変化出来ません、といった事を示されました。
方向転換のために行う翻身掌(穿掌の後のアレ)が難しいです。
何度か繰り返した後「皆さん、力が入り過ぎています」という事で高い姿勢の順勢掌を行いました。下勢で落としきらなかったり、翻身掌が葉底蔵花→青龍転身になりましたが、全体の動作は同じです。
三穿掌下盤式---八卦再考、単換三穿
再度八卦掌を考えてみると、単換掌・三穿掌が残る。
それらの変化を学びきれば、八卦掌を全て学んだに等しい、との事で、変化の一つである三穿掌下盤を行いました。
前回は金鶏独立で脚を絡めるのを忘れてましたので、そこに注意しつつひたすら繰り返し。
三穿掌中盤---穿掌!
下盤より楽かといえばそうでもなくて、脚に掛かる負担は同様でした。