易筋経講習会その参
場所:荒川総合スポーツセンター小体育室
参加感想文を書いて思うのは「どんだけ書いても学んだ事の十分の一も書けない」という事。というのは聴いた言葉を全て綴ったとしても、言葉と共に李老師が直に示される動作、その神の働きというのは言葉に表現出来ないからです。というわけで参加せずに幾ら文字や写真等情報収集して理解しようとも無理!…なんでこんなことを書くのかと言えば僕自身、馬貴派八卦掌を学ぶ以前に情報を集めて理解したつもりになっていたからです。で、過去の僕みたいな人が居たとしたら是非とも一度は参加してみてください…。以上まえがきです。
正しい実践は正しい理解に拠る、というわけで講習会開始。まず講義。師曰「易筋経とは“生命”そのものであり、単なる養生法や気功、また武術でもない」一般的かどうかはワカリマセンが、李老師の易筋経講習会を受ける以前までは所謂「導引」の一種で、古いものだから有名なだけで特別なものとは無い!思っていなかったのですが、講習会を受けさせてもらって、僅かでも理解でき始めると「んなこたぁ〜ない!」といふ感想で御座います。続き。
生命---陰/陽 無形/有形 精気神/筋骨肉
「人間生命は有形のものと無形のもので構成されるが、両者を分かつことは出来ない」
この有形/無形は互いに影響を与え合っているのです。
師曰「健康で力が大きい人が居た。(何らかの原因で)彼の精神状態が悪くなったとする。すると徐々に健康でなくなり、力がなくなってくる」「身体が小さく痩せている人でも、広がった精神状態で練習を行えばなんら心配することは無い。彼の健康状態は徐々に改善されるからだ」(註:この時李老師は龍形走圏を行っていた。龍形走圏はその差し伸べた手に拠って(伸筋)精神が大きく展開される)
此の陰陽原理を把握すれば、即ち生命を掌中に収めたに等しい。この易筋経を行っていけば綿泥の如く軟らかい身体も鉄石の如く堅牢に出来る。腐りゆく身体に神奇をみる。さて、易筋経を実践する事での身体の変化には時間は掛かからない。しかして実際には時間が掛かる。何故か。それは実践において正しい理解を得て無いからである。
筋和膜---その性質とは
筋
- 何処にどの様に存在しているか具体的に示せる
- その状態は活発(霊活)である
- 一本一本に分けられる
(記憶前後しております)
膜
- 具体的に何処にあるか示せない
- その状態は遅鈍である
- 全身を覆っている
(↑メモ帳には筋:清析・盛灵・分?、膜:混濁・遅鈍・周通)
筋と比べて働きが鈍い膜を活発にするには、緩やかに気血を膜に送り込む事で活発に働く
実際の動作---馬歩と直立の二極化の理由
- 韋駄献杵(抱肘分肘式)
- 鋪天蓋地式
- 鋪天蓋地式の逆回し
- 開掌的な動作
- 開掌的な動作(手の陰陽が逆)
- 圧掌的な動作
馬歩と直立の二極化の理由は第一回目の講習会記録に書きました。
八十八式八卦掌(易筋の原理で)
- 途中までを数回通し
八十八式八卦掌ですが、きっちり四方を向いて行います、というのはわかっていたのですが足が厳しいです…えっ!なんと足の角度は修正しても良いとの事。
余談。練習後に「よろこんで!」で有名な居酒屋で夕食を、で、ご一緒させて頂きました。北京語・ハングル・エングリッシュ・日本語が飛び交う『べりーいんたーなしょなるでぃなー』で御座いました。
ご飯も美味しいし、とても楽しかったです。