蝸牛の如き進歩

今年の夏の講習会以前に学んだ発力の型。今までかじった武術の発勁/発力のそれと比べると非常にシンプルです。例えば一つ、体躯は走圏の要領を満たしつつ、馬歩で蟹の様に両手を向かい合わせ、左右どちらかに腰を捻った*1状態で押し込む様に一歩進んで打つもの。これを今やってみますと、胸を緩めた重みが背中を通じて沈み、腰腿を圧縮しつつ地面に通じる感じがあります(走圏の時と同じ感覚)。この状態を維持して進もうとするとほんの僅かにしか前進出来ず、またその足が地面に打たれた杭の様になっているので非常に辛いです。辛いのですが、そういった感覚が生じるぐらいには進歩しているようで嬉しいです。

*1:ここは難しいです。丹田がある程度形成されている方々は腰の捻りを「丹田を廻す」と表現され、実際その様に身体を動かしますが、僕みたいに丹田が形成されてるんだか分からない人は「股関節を使って腰の張りを崩さない様に身体を廻す」感じでやらないと変に捩れてしまいます。