講習会レポート(3)

今日の内容は三穿掌です。


師曰「三穿掌(母掌)には重要な三つの動作があります。これらは穿掌とは直接関係していない。では何故行うのか。この三つの動作によって心身を穿掌に向いたものに易える為にあるのです」


金鶏撤膀
燕子撤剪
金鶏独立


・名称について


八卦掌の成立期(董公が存命だった頃)には“八卦掌”ではなく、董海川の掌法であるから“川掌”と呼ばれ、やがてこれが変じて“穿掌”と呼ばれるようになったそうです。


・穿掌の功夫


師曰「穿掌で言葉に言い表せない感覚を得る、そこまで練功を積んで初めて八卦掌を学んだと言える」


・中盤の注意点


撩陰は下に座る
気力は下に向かう(端腰・抓地)
小扣小擺歩


忘れてはいけない練習における核心


『気血』


師曰「最初は感覚がないが、走圏で静かにする事でやがて気血が集まり、自然と沸き立ってくる。そうして初めて掌法の練習に移る(外静→内動→外動)」


「今日の練習は、そこそこに走圏を行い、すぐに掌法に移った。そして龍形・熊形走圏を行った。これは動から静に到る手順である」
(最後の熊形では集めた気血を散じさせないよう、静かに日常の姿勢に戻りました)。


今回注意されたのは「sit down、year、sit down!」です。
低く、低くして下盤を安定させて走圏すること、そしてもう一つは手の位置、首が下前に行こうとするのを、ぐっと正されました。