会員制教室記録3
今週は双換掌ウィークです。
八卦掌には扣歩擺歩と大扣歩大擺歩(+小扣歩小擺歩)の歩法があり、
これらがあらゆる掌法や武器の基礎になっており、
実戦での基礎(母掌)になっているのは探掌、穿掌との由。
走圏について
師曰「簡単であればあるほど、正しく理解しているのかが如実に現れる」
<熊形走圏>
全体に
- 地面を噛む
- 腰を立てて、捻じる
- 背中を張る
- 身体の中心に気血を集める
個人的には
- 胸は左右に寛げ、上下に緩める
- 首を立てて視界を広く
- もっと捻じる
<龍形走圏>
師曰「走圏は武術経験がある人でも、初めは(練習を開始して直ぐは)安定して歩く事が出来ません。というのも気血が通じていないからです。この気血を全身に通じさせる為には10〜15分位走圏を行う必要があります。こうして走圏を行う事で、意図せずとも自然と気血と力が下に沈まっていくのです。そしてこのようにする事こそが筋骨を易える唯一の方法なのです」
個人的には
- 首を立てて視界を広く
- 両肩を開いて落とす
- もっと捻じる
- 低くしてリラックス
<単換掌>
全体に
- 手法・歩法・身法の変化が一致する様に
- 小さく纏まらず、大きく開く
- 手の高さが一定になるように
<探穿掌>
- 両手の一致
<双換掌>
双撞掌について
- 龍の様に打つ
- 内面が動き、それが外形に動作として表れる
- 腰腿を使う
練習後、李老師に「含胸の『胸』はどこまでを指すのでしょうか」と伺ったところ、「では含胸してみなさい」と仰れて胸を緩めると、「狭い範囲を胸としてそこだけ緩めるとこの様に両肩と首が前に出て胸が窄まってしまう。(鎖骨を含む広い範囲を指しながら)ここら辺全体を緩めれば、正しく含胸出来る。」と教えて頂きました。
会員向上演会の内容は、
前回の対練の動画と于志明師爺が李老師に教授されている光景を撮った動画でした。
2002年、于志明師爺が80歳の時のものです。
あの李老師が于志明師爺の僅かな動きで吹っ飛ばされるという凄まじい内容です。
李老師が特に強調されていたのが
「八卦掌は年齢を重ねるごとに素晴らしいものになっていく」
「この精神の働き、動作の機敏さを見て、誰が80歳を過ぎた老人と思うだろうか?」
「世の中に健康を謳うものがあるが、
果たして80歳を過ぎた老人がこのように動ける武術や健康法があるだろうか?
非常に極稀であろう」
「年を重ねたら出来ない武術は本物ではない」
「道は極単純であるが、きちんと練習しないと身に付くことは無い」
とても感動しました!謝謝李老師!
次回の会員向上演会は、劉万川先師の動画を見せて頂けるそうです!