会員制教室5/21

双換掌の帯手、単換掌、単換掌の帯手、龍形走圏、熊形走圏を学びました。


師曰「帯手の方法はニ種あり、一つは双換掌の帯手、もう一つは単換掌の帯手である。帯手以外の掌法も単・双に大別される」


帯手の注意


「手足が同着する」

「以身帯手」

「技巧に非ず、功夫である」

「相手の動作など関係ない。ただ引っ張るだけである」

「双換掌の帯手の重要な動作は行歩撩衣である。この手の変化は身法歩法の変化に随って自然に行われるのあって『どのように動かすか』という事は必要無い」

「実戦においては前に向かう力と後に向かう力のニ種しか存在しない。是即ち力の陰陽である」

「前に打てなければ後に引けばよい。それから前に打てばよい」



練習雑感。走圏で要求される首の位置と状態を保つ力が脊椎上部の首の下、細かく言うと左右の肩甲骨の間の辺りに移行してきました。龍形の腕を保つ力も、初めは肩関節で半年経って肩井穴へ移り、最近は首と同じく左右の肩甲骨の間の辺りの脊椎に移行してきました。だんだんと中心に集まってきているようです。下盤についても、両膝が合わさっていなかった時は左右の仙腸関節に力がありましたが、中正を求める起式(走圏を始める時に行う手順)を丁寧に行い、意識して両膝を合わせて内股を密にして腰を廻すと易筋経中盤と同様に腰椎に力が集まっている感があります。体感も変わってきて、以前の含胸はどこか胸の前面を陥没させるようなニュアンスがあったのですが、首が立ってきてからは肋骨そのものがそのままの形で下に沈む、まるで鳥かごや釣鐘のようなものが真下に沈むような奇妙な感じがあります。感覚は結果なので、これを追うのは間違いである、と自身に向かって言い聞かせています。とりあえず初心者の感覚、として記録します。