易筋経講習会2


先ずは映像資料から。
李老師のパソコンのデスクトップは李少庵先師の写真です。これは85歳の頃の写真です。85歳にしては顔にハリがあり、また皺が見られない(!)のですが、これは馬貴派八卦掌の効能であるとの由。
また若い人でも出来ないほど非常に厳しく、美しい架式を取っておられるのですが、これも馬貴派八卦掌の効能であるとの由。

最初は18年ぐらい前の楊式太極拳の動画です。弓歩から小さく跟歩するのと、股関節の使い方が独特でした。師曰「伝統的な太極拳である。この時、既に十年以上学んでいたが膝や腰を傷めており、また腰が発達せず功夫が付かなかった」との由。

次に李老師が最初に師事した石崇栄老師*1との動画です。

片足立や胡座を組んだ状態で丹田を叩かせたと同時に発勁し飛ばします。
師曰「太極拳でこの人以上の使い手は知らない」との由。またこの頃は一日5〜6時間練習されていたそうです。

最後に今学んでいる馬貴派八卦掌の動画(約7〜8年前のもの)。一つ目は歩法を伴う対練。
次に龍形、単勾式、陰陽魚図、獅形、熊形、蟹形、鷹形それぞれの走圏と掌法を三つずつ。この中で蟹形掌法は全ての技が撞掌で構成されているとの由。そして二つ目の対練の動画(2005年)。
八種の走圏には対練があり、この内の鷹形、獅形対練、また八卦大刀対練、穿掌対練を見せて頂きました。




二回目の易筋経講習会です。
書くべき概要は参加された皆様が書いております。重複する内容を綴るのもあれなので、
簡略に書きまする。

師曰「鋪天蓋地や翻江倒海の動作の目的は、“どこの筋をどう動かす”というものではない。馬歩で完全に座り切ることで気血を最大限下げ*2、下げたまま上肢の運動によって気血を全力で上に持ち上げる事が目的である」。

易筋経とは、ただ単に筋を伸ばす運動ではなく「精神・筋によって全身全力で気血を動かす運動である」と感じました。その様に「気血を練る」事で、徐々に全身の筋と精神が変化していくのでしょう。

*1:http://jp.youtube.com/watch?v=FkRv9_bLRGI&NR=1

*2:「肩に力を入れない」とは力が入ることで気血が肩/上に集まるのを防ぐという事ですね